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あなたの見ている色とデザイナーの見ている色は違うかもしれません~制作発注入門編(7)



昨年からいくつかの展示会に出展して、制作に今まであまり関わりのなかった方からご質問を受けることも多くなりました。詳しくお話ししようとするとケースバイケースなのですが、最近、“デザイナーに仕事を依頼するのが意外と敷居が高い”とか、“制作過程がよくわからなくて躊躇してしまう方も多い”ということをうかがいました。レスカルゴでは慣れていらっしゃらない方にはその都度ご説明していますが、このブログでも何回かに渡って大まかな話をしてみたいと思っています。今回は印刷物の色についてのお話です。

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配色に関しての様々なことは抜きにして、色について前提として覚えておいていただきたいのは、次のポイントです。

途中経過においてはご依頼主、デザイナー(制作会社)など、関係者それぞれがそもそも違うものを見ているかもしれない。また、途中の提出物の色は、最終の印刷物とは必ずしも同じではないということです。 制作過程で提出物をご覧いただくタイミングは何度もあると思いますが、実際に制作を担当しているデザイナー(制作会社)がプリントしたものを直接持参する以外に、ざっと考えてもこんな状況があります。 1 デザイナーから送られたPDFを社内でプリントして見る 2 デザイナーや制作会社が作成したPDFを代理店など(中間地点で)でプリントした提出物をみる 3 デザイナーから送られたPDFを画面で見る 急ぎの案件などでは特に、メールでやりとりするために、1や3が多くなるかもしれません。また2の場合もよくあると思います。こうした場合、以下のような理由から関係者全員、厳密には違う色味で見ている可能性があります。

・同じく紙にプリントされたものでも、出力するプリンターや紙の種類などによって出方が違う。 ・紙の上にプリントされて反射光で見る色と、画面上で光を通して見ている色は違う。 ・全員が画面で見ていても、コンピューターやモニターの環境によって見え方が違う。 など

デザイナー(制作会社)がプリントしたものを提出すれば、この時点では一応同じものをみることにはなりますが、ここで提出されたものと最終の印刷物も同じではありません。 途中の提出物は、印刷会社の印刷機で出力する訳ではないからです。 こういう理由で、微妙な色のニュアンスを途中であれこれ細かく直しても、もしかしたらあまり意味のないことを延々して(させて)時間と労力を無駄にしているだけかもしれません。 色のチェックをする時は、プロとか素人とか色のセンス云々の前に、ご自分がご覧になっている色がデザイナーが見ている色とはそもそも少し違うのかもしれない、ということをぜひ、頭においておいていただければと思います。


それではどうすれば良いかというと、内容の最終確認と大まかな色の合意をしたあとで、信頼できる印刷会社で、色校(印刷に入る前の試し刷り)をきちんと取れば、最終の仕上がり見本として関係者全員でチェックすることができます。紙によって色の出方は、時に大きく変わりますので、その際、実際に印刷する紙で取る(本紙校正)ようにすると良いと思います。 但し、もともとの紙の特性や再現できる色の限界もありますので、すべて思うような色で出せるかというと、そうはならないこともあります。そこはある程度の許容も必要だと思います。 色に関連して写真の出方も(最終的に印刷する)印刷会社で、印刷する紙に合わせて調整をしてもらうのが一番です。 特に化粧品やファッション、食品など、できるかぎり厳密に色を出す必要があるものに関しては最初からそれを含んだスケジュールをたてることも必要となってきます。制作と印刷会社間で連携も重要で、ここができていれば制作と並行して、先に写真だけ色調整をすすめてもらうなどの進行も可能です。 最近はきちんとした色校を取らず、PDFや簡易校正で済ませることも多くなりました。 どこまでチェックするか、また色の再現についてどこまで要求される案件なのか、制作側と最初に打ち合わせておくことも大切です。 〈まとめ〉 ・色味はそれぞれの環境によって違って見える ・途中の提出物と最終的な仕上がりも違う ・色をきちんと確認したいなら、色校(本紙校正)をとる -----

違う考え方のデザイナーももちろんいると思いますし、すすめ方もそれぞれ違います。色については、印刷方法や印刷会社によるところも大きくなります。詳しくはご希望のデザイナーや制作会社に個々にお尋ねになってみてください。ご依頼の際に少しでも参考になれば幸いです。 こんな感じで、少しずつお話ししていますので、良かったらまたご覧になってください。ブログ更新はFacebookページでもお知らせしています。 ●レスカルゴデザインオフィス Facebookページ (ページへの「いいね!」で、更新情報をタイムラインでご覧いただけます) ----- [関連記事] ●制作料金=サイズ(面積)ではないというお話  そのチラシ、誰にどこで配りますか? 資料をご用意いただく時のちょっとしたヒント。

素材は早めにご用意を。使用できる(はずの)素材→実は使えないことも多いのです。

デザイナーに直しを言いにくい!? →言っていただかないと困ることも。

デザイナー(制作会社)に直しを入れる時のコツをひとつ。

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